1.教育研究上の理念
人間重視を根幹とした人材の育成
デザイン学と看護学は、いずれも人間を対象とした学問領域であることから、両者に共通する「人間重視」の考え方を常に基本とし、一人の人間から社会全体までを対象に、安全で快適な暮らしを創造できる職業人を育成するとともに、知識・技術に加え、教養と人間性を涵養し、有為な人材を育成する。
地域社会への積極的な貢献
札幌市立大学が市民からの負託にこたえ、「市民に開かれた大学」、「市民の力になる大学」、「市民が誇れる大学」という三つの視点を掲げて、地域貢献という使命を果たし続けていくため、時代の要請に柔軟に対応しながら質の高い教育研究を追究する。
2.教育研究上の特長
デザインと看護の連携
デザイン学部と看護学部を併せ持つという特長を生かし、両学部の教員が連携・共同して教育を行うとともに、保健・医療・福祉分野を対象とするデザインなどを共同研究し、両学部の連携を目指す。
幅広いネットワーク
行政施策や公的機関、市民、産業界などと連携することにより、幅広いネットワークを持った大学とし、地域課題等に対応した教育研究を積極的に展開することを目指す。
3.教育研究上の目的
学術研究の高度化等に対応した職業人の育成
デザインと看護に共通する「人間重視」の考え方を常に基本とし、デザイン分野においては、幅広いデザイン能力を持った職業人の育成を目指し、看護分野においては、医療の高度化に対応する知識・技術に加え、問題解決能力を有し、他職種と連携できる職業人の育成を目指す。まちづくり全体により大きな価値を生み出す「知と創造の拠点」
デザイン学部の設置によって、産業や芸術・文化の振興、都市機能・都市景観の向上などへの貢献を果たすとともに、看護学部の設置によって、少子高齢社会における地域看護の充実、看護職への学習機会の提供などを通じた、市民の健康の保持増進への貢献を果たす。また、札幌市の行政施策との緊密な連携によって、地域課題の解決に積極的に取り組み、その成果を広く市民に還元して地域貢献を実現する。4.D×Nとは?
本学はD(デザイン)とN(看護)の両学部を併せ持つ大学です。その特長を生かし、両学問が連携・共同して「教育・研究・地域貢献」を行っています。本学の異分野連携により可能になる、人々の暮らしや社会に新たな価値を創造する活動を実践しています。これらの活動を「D×N(ディー・バイ・エヌ)」と呼び、デザインと看護の連携を表しています。
5.学部・学科・附属機関
デザイン学部
「人間空間デザインコース」と「人間情報デザインコース」という2 つのコースを横断して学修することで、高い専門性と総合的な視点を併せもった課題解決能力を身につけていきます。
看護学部
理論と実践を段階的に学び、多くの「臨地実習」と「自己の看護を客観的に見つめ直す機会」を経て、質の高い看護の実践能力を身に付けていきます。
大学院(デザイン研究科・看護学研究科)
博士前期課程・博士後期課程の2つの課程で修士、博士の学位が取得できます。
助産学専攻科
母子保健の向上に貢献できる人間性豊かな助産師の育成を目的とした専攻科です。
附属機関
附属図書館・研究支援地域連携センター・AITセンター・情報基盤センターの4つが設置されています。
6.キャンパス
芸術の森キャンパス
緑豊かな自然に包まれる芸術の森キャンパスはデザイン学部の拠点。隣接する札幌芸術の森は、約40haの敷地に野外美術館や工房、アトリエなどを有するアートの発信地。 夏にはパシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)野外コンサートも開かれ、未来のクリエーターたちの創造力を大いに刺激することでしょう。近隣にはコンビニエンスストアやレストラン、喫茶店などもあります。
桑園キャンパス
JR札幌駅からわずか1駅、近年急速に開発が進む桑園エリアに設置された看護学部の拠点。 隣接する市立札幌病院で現代医学の現場を肌で学ぶ、願ってもない好環境です。近隣には大型商業施設やレストランも多く、楽しみもいろいろ。
サテライトキャンパス
札幌市立大学が市民の皆さまにとって身近な存在となるように、本学の有する知的資産や人材を地域に還元し、新たな価値の創出に取り組んでいます。地域貢献の具体的な形の一つとして、利便性の高い札幌市都心部に「サテライトキャンパス」を設置しました。