「表現基礎(構成)」で制作した、「3つのドット」を紹介します。
30案のアイデアスケッチから「喜び/怒り/悲しみ」を伝えるスケッチを1案ずつ選び、ケント紙・台紙に3つの感情を1枚ずつ聖書で描く。
まず、「3つのドット」制作にあたり、喜び・怒り・悲しみを表現するアイデアスケッチを10案ずつ合計30案考えた。(記号やキャラクターなどは描いてはいけない)
自分がその気持ちになったときのことを想像しながら体を大きく使いながら描いた。
【喜び】
【怒り】
【悲しみ】
その後、台紙に5円玉を使ってドットを打ち、アイデアスケッチからの着想を元にそれぞれの感情を表現する下絵を一つずつ描き、サインペンを使って清書した。
【喜び】
喜びが広がっていく様子をイメージし、弾むような形を描いたり、ぐるぐるしているところを描いたりして、自由さを表現した。
【怒り】
普段感じている怒りなどを想像しながら、不規則なジグザグで怒りを表現した。
ところどころにある濃い黒の部分は、怒りが溜まっている場所という意味である。
【悲しみ】
全体的に力のない線で無気力な心を表現した。
下部分の情報量の方が多いのは、気分が下に下がっていることを表している。
最後に三原色カラーの水彩絵具を使い、清書に着彩した。
【喜び】
ピンク色と黄色の二色だけを使うことで明るさと軽快さを出した。
黄色が内側から弾け出し、ピンク色がそこからのぞいているような楽しさを表現した。
【怒り】
怒りの強さをうまく出すために、赤や青などの濃い原色を多様した。
完璧に綺麗には塗らず、破れているように塗るということも意識した。
【悲しみ】
一目で悲しいとわかるように、寒色を多用した。
下に溜まっているようなところには一番濃い色を使うように工夫し、気持ちの重さを出した。
色を塗ったあと、絵の具によって清書の線が見えなくなってしまったところがいくつかあったため、着彩後また上からサインペンでなぞった方が良い仕上がりになったかなと思った。
どの感情もその感情に合った色を考えながら着彩したため、一目でどの感情なのかわかりやすいデザインにできたと思う。
色にムラができるのは、怒りや悲しみではいい味を出せていたと思うが、喜びではもっとムラが無いように丁寧に塗ると、もっと軽快さを出すことができたかなと思った。