FRAMING HOUSE/風景をきりとる家
「座って半畳 寝て一畳」という古くからの言葉があります。配布される木材を四角に置けば畳半畳となり、座るに適した最小空間となります。この規格(広さ)を基に「風景をきりとる」空間をデザインし、制作する。
課題の到達目標
- 材料の特性と加工方法を知る
- 材料特性に基づいた造形ができる
- 思い描いた造形を立体に加工できる

制作過程
- 家について考える
- 木材の配置方法について考える
- 風景をきりとる空間について考える
家とは自分の心が1番休まる場所であると私は考えた。そこで私が思う1番心が休まる空間は適度な閉鎖感と開放感がある空間である。
そこで、前後左右は人が入れる程度の大きさにしてストレスなく出入りできる開放的な空間を作り、天井は10本の木材を隙間を作るように縦や斜めに配置することで適度な閉鎖的な空間を作った。また、木を重ねる順番や、向きにルールを決めることで統一感を出し、たくさんの木材を使っても複雑な印象を与えすぎず、まとまって見えるようにした。
空を見上げた時に模様のように見えたら面白いと考えた。天井の形に空が切り取られるように天井全体を四角で囲み、その中に上記のように木材を配置することで模様のように切り取られる効果を表現した。
課題を通しての自己評価
なんとなく木材を組み立てて面白いと思った形から作り上げていくスタイルが自分には合わないと感じたので、課題の内容をよく考え、自分の中でよく理解することができてから制作に取り組んだ。そうすることによって、似たような形でも何パターンも試して1番いい形を選ぶことができたり、ひとつひとつに理由を持たせた構成にしたりとより深いところまでコンセプトが詰まった作品を作ることができた。自分が取り組みやすいスタイルを発見することができたので、別の課題を制作する際も活用していきたいと思う。