この授業では材料の特性と加工方法を知った上で、材料特性に合った造形ができることを目標として取り組んだ授業です。
この作品は、月へ登る階段をイメージして制作しました。初めて制作に使う鉄板を触ったとき、鉄は黒く、冷たかったです。その感覚はまるで夜みたいだと思い、この作品を作ることにしました。また、暗い夜とは反対に、月はとても輝く存在です。作品でもそれが対照的に表せるように、三日月は磨いてシルバーにしました。月の存在が目立つよう、そして夜という時間は太陽がお休みしている時間であるという意味を込めて、月の後ろ側に黒い太陽をつけました。初めて鉄を扱ったということもあり、所々傷や歪みが出てきてしまいましたが、表現したかった世界観は十分に表すことができたかなと思います。
この授業は、樹脂が原料である発泡スチロールを用いて作り、実際に坂を下って走れるような作品にするというテーマで行いました。私は猫が好きということから、はじめは猫が背伸びしているような姿で走らせようと思いました。しかし、削りすぎてしまい、思うどおりに良い形になりませんでした。せめて失敗したところを上手く隠すにはどうすればいいのかと考えたとき、「白猫宅急便」として、背中に荷物を積ませればいい感じになるのではないかと思い、制作しました。タイヤはペットボトルの蓋を使って走らせようとおもいましたが、上手く固定できず、スムーズに走らせることが難しかったです。タイヤが外れないように無理に固定してしまったので、汚く見えてしまうのが反省点です。次ものづくりをする際は丁寧に作ることを心がけようと思いました。
この授業では、20本の木材を触りながら自由に制作していきました。一本一本の木は違う形を持っており、歪であることが当たり前だと考えています。だけどもし木に自我があったら、綺麗な姿になりたいという思いがあるのかもしれない、と私は自然の中にいる時に感じました。その様子を作品で表現しました。具体的には、正方形という規則的な形、つまり綺麗な形で枠組みを作った一方で、壁となる部分を斜めに打ったり、天井をあえて不安定な形に作ったりして歪な様子を表しました。美しい姿でありたいと思っているのに、中々そのようになれないという葛藤をこの作品全体で伝わるように制作しました。上の写真のようによく日が当たって木漏れ日ができている時に撮影した時に、この作品が生き生きとしているように感じられてとても居心地が良い作品に仕上げられて良かったです。