科目のねらい
ヴィジュアルコミュニケーションデザインを行うために必要な表現の言語(=ヴィジュアルコード)を自ら探索しながら学ぶ。 点や線、面の構成によって異なるメッセージが生まれ、ヴィジュアル言語が構文化される仕組みを学ぶ。
到達目標
無秩序でまとまりのない情報に対し、「点・線・面」を用いて、意味のある形に視覚化するスキルを習得する。このスキルを用いて、グラフィックからプロダクトまで形ある対象すべてに役立てる資質を養う。
Three Dots
3つのドットを用いて、「喜び / 怒り / 哀しみ」それぞれの感情を表現する 。
課題の到達目標
⚪︎感情の表現を伝えること。
⚪︎線と形の構成を発見すること。
⚪︎形が与えるイメージの差異を知ること。
「喜び」(左)
喜びは心が安定しているように感じたのでパズルのように上手く組み合わせた。自分のなかの喜びと怒りは心の中に感情がギチギチに詰まっているように感じたので紙一面に描いた。また、喜びは単色よりも色んな色があると思ったため、複数色使用した。
「怒り」(中)
自分の中で喜びと怒りは紙一重のようなものだと思い、喜びに近いタッチで描いた。また、自分は怒るとに話さなくなるタイプなので線でめちゃくちゃに描くよりも、美しく描いた方が自分の中の怒りの世界が表現できると思った。そして自分の怒りは、滅多に現れないが自分でも自覚するくらい嫌な怒り方をする。そんな気持ち悪さや混沌とした感じを表現したくて、あえて明るい赤をいれた。
「哀しみ」(右)
本当に辛い時って心臓がキューって締め付けられるような感覚だと思ったため、心臓を抽象的に描いた。哀しみは"涙"のイメージが強く、雨を連想した。そのため、水でかなり薄めた絵の具をティッシュに吸い込ませて絞ったり、絵の具を飛ばしたりした。そして、線を震わせることで哀しみを表現した。しかし哀しみには、多少の苛立ちがあるなと思って赤をいれた。
Leaf Composition
自然のルールをもとに「線と形の構成ルール」を考えてバリエーション表現をする。
課題の到達目標
⚪︎日常に発想の源を求めること。
⚪︎手や体を動かして考えること。
⚪︎表現行為を省察して語ること。
自然のルールを自分で探し、そのルールをもとに自分で新たなルールを作りだして表現するという活動はとても良い体験だった。今回は比較的論理的にルールを作り、感覚的に色選びをした。しかし、もっと感覚的にルールを作り、適当に生まれた線を何かに見立てて、色塗りをしてみたかったと思った。しかし、単色で着彩したことで作品ひとつひとつにまとまりが出たのは良かった。