3つのドット制作
表現基礎(構成)3つのドット
課題のねらい
感情の表現を伝える
線と形の構成を考える
形が伝えるイメージの差異を知る
説明
三枚の正方形のケント紙にそれぞれ3つ、目と口のような丸い穴(ドット)をくり抜く。一枚目を喜び、二枚目を怒り、三枚目を悲しみをテーマとして、感情を色と形で表現する。
以下のルールに則る。
- 身体を使ってのびのびと描く
- 顔を描こうとしない
- 記号やキャラクターを描かない
- 気持ち・情感を表す線と形を表現すること
- なるべく多くの線を描くこと

コンセプト
包み込む、陽の光のような喜び。 操縦の効かない、興奮をも孕む喜び。 日常に潜む、小さな喜び。 様々な喜びが思い出の中で重なり合い、影響し合い、高め合っている。 私の『喜び』。

コンセプト
火花のような瞬間的、爆発的な怒り。 しつこく残り続ける、憎悪にも見える怒り。 私を構成する様々な怒りは今にも飛び出してしまいそうだが、 社会、倫理、理性の「枠」からは絶対にはみ出さない。 私の『怒り』。

コンセプト
私にとって悲しみは孤独、素朴、無と共にある。 ネガティブな心を表出しないように、必死に取り繕う。 その周囲には、先の見えない不安を纏っている。 私の『悲しみ』。
自己評価
喜びは図と地を意識した重なり。 怒りはマスキングテープを用いた枠付け。 悲しみは絵の具の垂れやブラッシングなどの塗らない表現。 このように、それぞれの感情に異なる表現技法を用いることができた。 マスキングテープにより剥がれたケント紙の、糊付けして修復した跡が気になる。