表現基礎(製図)
科目のねらい
スチレンボード・紙を使った立体モデルを制作する。デザインに必要な立体物の構成について理解し、制作を通じて3次元の表現力を養う。さらに、3次元の空間図形を2次元である平面上に表示するため、投象の種類と画法を理解し、基本製図(三面図、アクソメ、パースなど)の技法を習得する。
到達目標
- 投象の種類と画法など基本製図技法を習得する。
- イメージした立体を基本製図技法により平面上に表現することができる。
- イメージしたパースを立体で表現することができる。
- スチレンボード、ケント紙を用いて立体物が制作できる。
椅子(練習・アレンジ課題)

コンセプト
果物まみれの椅子
自己評価
練習椅子は、一見簡単に作れそうに見えるが、実際やってみるとシワや斜めにならないように折り曲げるのが難しかった。
アレンジ椅子は、全体的に細く切らないと行けないところが多く、ちぎれてしまわないよう慎重に作業をした。
椅子(オリジナル課題)


コンセプト
座ると雪だるまがぎゅっと抱きしめてくれる椅子
自己評価
曲線と紙の透け感を利用し雪のふわふわ感を表現した。平面図を作る段階で、長さを計算するのに苦労した。背景に見えている切り取られた椅子の部分が、椅子を抱きしめている雪だるまに見える。切り取られた部分も作品の一部にできたことで無駄のない構成にできた。
キューブ


目標
スチレンボードのキューブを制作し、表面の紙を残したものと剥がしたもの、切り方を工夫したものの3つを制作し、テクスチャーや仕上がりの違いを確認する。
自己評価
1mmでも切る大きさが変わると角がずれたり浮いたりして、きれいな形にできないことを学んだ。スチレンボードが分厚いためカッターを垂直にして切ることで大きさのズレを減らせられることがわかった。
天窓(トップライト課題)

コンセプト
新しいカタチの目覚まし時計
自己評価
トップライトの形が毎分変わり、プロジェクターのように壁に時間を表示できたら毎日違う姿の時計を見ることができて季節感を室内でも感じられると思い、このような形のトップライトを制作した。ただ太陽が出ていないと使い物にならない、そもそもどうやってトップライトの形を毎分変えるのかなどツッコミどころ満載の作品になってしまったのが反省点。もっと素敵に作品の写真を撮れるよう勉強したいとも感じる課題だった。
本棚の設計

コンセプト
中身を隠せる大容量本棚
自己評価
アクソメ図を閉扉時と開扉時の2パターンを描くことで外見も中身もイメージがしやすくなる工夫をした。開扉時のアクソメ図が一番複雑で、不自然な仕上がりにならないよう、4段中上の3段の板の長さを短くすることで内側の扉にある収納が干渉しないようにするなど調節をした。線の太さをメインの図形とそれ以外で変えるのが難しく、補助的な線も太くなりがちであったため、今後製図をする機会があれば細めのシャープペンシルを使うなどの対策を行いたい。