材料加工理論/実習I 金属
鈍色の樹

課題概要
厚さ1.6mm、100×100mmの鉄板6枚と、長さ300mm、直径6mmの丸棒6本を加工し、立体作品を制作する。制作を通して、素材から得る印象の大切さ、金属加工のための道具の扱い方を学ぶ。
コンセプト
鉄板よりも丸棒を多用し、金属の曲げやすさや溶接の特徴を活かした作品とした。「樹」として見せるため、丸棒を根、幹、枝の全ての役割を果たせるよう、L自型の折り曲げを基本として溶接で組み合わせた。「樹」の葉として鉄板を用いたが、本物の葉らしく細かく作るのではなく、わざと大雑把な円形や三角形を使用することで、金属の無骨な感じや鋭いフォルムを強調した。
制作過程


様々な傾向のスケッチを行った。元々ある物の形をモチーフにしたスケッチも多く描いたが、結局最初期に描いた無機質で定型のない形がしっくりしたため、そこから鉄板と丸棒をうまく活用できると思った「樹」の形に落ち着いた。具体的な形をあえて描かず、作業の中で部品を組み合わせながらバランスや奥行きを調節して仕上げた。
自己評価
写真撮影の技術と道具をもっと揃えておきたいと思った。赤と青のライトはパソコンの光で、家に光源がなかったため仕方なく利用したものだった。もっと強い光や、パソコン以外のきちんとした光源を用意したかった。また、周囲が暗すぎたため手前の階段部分が見えにくくなってしまった。手前からも白いライトで少し照らせば、前部分も強調できたのではないかと感じた。