木工、金工、プラスチック加工の機器操作安全講習と、目的にあった材料特性を理解して加工方法を習得するとともに、材料に適する造形技術および3次元の表現力、造形力を養う。
〈自己評価〉
樹脂加工の課題ではテスト時の走行距離が大切な評価の一部であったため、私は本体の”軽さ”と”速さ”にこだわり『アマツバメ』を制作しました。
作品名のとおり、この作品は「ツバメ」の中でも「ハリオアマツバメ」が本体の形のモチーフになっています。ハリオアマツバメは水平飛行の速度が早く、ギネスブックにも登録されているほどです。そこで、ハリオアマツバメの体の構造を真似して”小さく””空気抵抗の少ない”形状にすることで走行距離を伸ばそうと考え制作しました。
テストの結果、走行中あまり安定はしなかったものの、バイオミメティクスとしてある程度の走行距離と軽さを実現することができました。
〈テーマ〉
シュミラクラ現象によって点が3つあると顔に見えたり、なんとなく棒が腕や脚に見えたり。
硬く冷たい鉄という”無機物”から「”静物”だけど”生物”に見える」をテーマに制作しました。
〈コンセプト〉
この作品のコンセプトは、『覗いて、味わう。』です。作品を制作するにあたり、私は木材に空いている「穴」と、組み立てた際に生じる「隙間」に目をつけました。
ただ風景を味わうよりも、「覗く」という行為はヒトの好奇心を掻き立て、その先にある景色をより魅力的なものにする。この空間は、景色をより魅力的に味わうための空間です。
作品の中で、隙間を多く作るために木材は様々な箇所に留められていますが、視界を遮ることはなく、適度に風景を眺めることが可能です。しかしながら、見る景色によっては「見えにくい」、「もっとよく見たい」という箇所が出てきます。その際、この空間内にいるヒトは、よく景色が見えそうな場所を探し、木材の合間を縫って景色を味わおうとするでしょう。その行動こそが、この作品が生み出す魅力です。
地面に座り、この「隙間」から、ぜひ風景を味わってください。