情報リテラシーⅠ

- Spring semester

目次

contents

本科目のねらい

learning objectives

様々なデジタル情報を扱うための基礎的事項を学習した上で、コンピュータを利用したデザイン作業において一般的に用いられるフォトレタッチソフト及びドロー系ソフトの基本な活用方法を学習する。
適切な画像データの作成方法や正しい印刷データの作成方法などを学び、表現ツールとして自由に使いこなすための基礎力を身につける。

Graphic Design

- Apple Watchの文字盤制作

Graphic Designのねらい

  • Illustratorの基本機能を理解する
  • イメージにあったデザインを伝える平面構成ができるようになる
  • コンセプトイメージに合わせたキーカラー設定
  • 制作時からのコンセプト設定
  • 説明可能なデザインの重要性

【3時が待てない!】

3時が待てない!

- コンセプト

『気楽な、活動的な、居心地の良い、楽しい、陽気な』

活動的というワードから、時間を細かく気にせず、やりたいことに集中できることをコンセプトとして文字盤を作成した。そのため、わざと長針は細かく見れないようになるようにうねうねにデザインした。また、3時を表す部分だけの色が違う理由として、子供の3時のおやつをイメージして、3時だけを認識できるようなものとした。またキーワードからエネルギッシュなイメージを持つ黄色やオレンジをキーカラーに使用した。いろいろな形を図形を背景に採用することでキーワードイメージを表し、その中でも統一感を出すために黄色やオレンジなど色相環の近い範囲で色を設定することで文字盤のイメージをまとめあげた。似た色の中で視認性が下がらないように文字盤の時間を表す部分の図形の彩度に差をつけた。書体はポップなものを使用した。12だけ数字を使用した理由として腕時計を装着した際に上下判定がしやすいようにしたためである。

- 制作過程

大学に入学して初めて取り組んだデザイン活動であったことため、ツールを使いこなすことで精一杯だった。

- 自己評価 ★★★☆☆

キーカラーを同系色でまとめすぎたためにいわゆる「よくある」デザインに終結してしまったように感じる。

【ハニカムdial】

ハニカムdial

- コンセプト

『理知的な、都会的な、気高い、人工的な、合理的な』

キーワードの群から効率を求めるイメージや、直線的なイメージを持ったため、構造体の中で1番力の分散効率が良く、直線から成る図形のハニカム構造を想像し、背景に六角形を採用した。また、この文字盤を使う人は合理性を求めて時間が一目見てわかるようなものを求めると考えたため、書体にはImpact書体を採用した。さらに時間が見やすいための工夫として時計の針の代わりに色を使うことで、パッと見ただけでも時間を把握できるというアナログ時計の良さも残したデザインとした。都会的なイメージからネオンを想起させるものとし、その他方で理知的なイメージを保つために背景は明度の低い落ち着いたキーカラーを使用した。

- 制作過程

コンセプトを決定してから制作に取り掛かったため比較的早い段階でデザイン案をまとめることができた。このことからデザインコンセプトを先に明確に決めることの重要性を学ぶ活動であった。

- 自己評価 ★★★☆☆

選択したキーワード群が『理知的な、都会的な、気高い、人工的な、合理的な』であったため直線的なデザインに終結した。まとまってはいるが自分らしさが欠如してしまったように感じるため、コンセプト選びから作品制作は始まっていることを実感した。

SCU Photograph

- 札幌市立大学のフライヤー制作

SCU Photographのねらい

  • Photoshopを使用した画像の解像度設定
  • 使用する場面に対応した画像編集(明るさ、レベル補正など)
  • コンセプトに基づいた写真選択
  • イメージに合わせたキーカラー設定
  • 情報の優先順位を考慮したデザイン

【札幌市立大学フライヤー】

SCU Photograph

- コンセプト

使用画像はこれから送る大学生活とその先の人生を道に見立てるものとした。フライヤーを見るであろう札幌市立大学を志望するであろう人たちに長い未来と短い未来を見据えた大学生活にしてほしいという思いを込めた。 札幌市立大学のロゴマークに合わせた六角形で全体をまとめた。

- 制作過程

フライヤーを制作するにあたって完成図を想定して写真を撮影するところから始まった活動であったが、写真を後から変更できないことに苦しんだ制作活動であった。実際にデザインをする際は用意された写真素材を活用して制作しなければならない。改めて構想を練った上での制作の大切さを痛感していた。

- 自己評価 ★★★☆☆

制作活動を通して使用用途に適した画像の編集技術を身につけ、適切な画像処理をすることができた。 また、情報の優先順位を考慮し、視線誘導の必要性を実感した。