情報リテラシーⅡ
- Fall semester
目次
contents
本科目のねらい
learning objectives
〈表現の思考道具〉としての「手」を使えるようになる
- 手を使ってアイデアを見えるかたちにする表現技術を体得する。
〈表現の加工道具〉としての「グラフィックソフト」を使えるようになる
- Adobeソフトを用いて、アイデアをグラフィカルに仕上げ加工するための技術を身につける。
構成的なグラフィック表現ができるようになる
- 〈形・色・文字〉を使って物事の特徴をグラフィカルに再構成する表現技術を体得する。
ブランディングの視座を宿す
- 表現する対象の価値を統合的にビジュアライズする視座を獲得する。
グラフィックデザインの実践プロセスを学ぶ
- グラフィックデザイン現場において、仕事のデザインプロセスを組み立て、デザインの仕上げとコンセプトの説明責任を果たすことに役立てられるようになる。
逍遥
- 道草の物事を拾い集め、短歌を詠む
逍遥のねらい
自然からインスピレーションを受けることによってブランド構築の際のコンセプトを明確にする。
ブランドコンセプト設定
-短歌 【心踊る】
鏡面に ふわり舞うきみ
きらめいて
おどる世界に誘い込む
ニセコの神仙沼に行った時に、誰も気に留めない小さな沼があった。
その2本の白樺が手を取り合って踊っているように見えた。
周りの木々や、鮮やかで様々な葉の色は二人と一緒に踊るために着飾っているのだ。
沼の水面はきらりと輝く鏡面のダンスホール。
そんな景色が思い浮かんだ時に詠んだ一句。
数々詠んだ短歌の中で一番気に入ったこの短歌からブランド絵を構築していくことに決定した。
画会
- Pattern Graphicsの制作
画会のねらい
- パターングラフィックスの制作方法を習得する
- 色・形で物事の特徴を捉える
- 自分の体験をデザインを通して人に伝える
- 制作物を見せ合うことで思考を深める
- 表現の道具・幅を増やす
Pattern1 【葉の中】
- コンセプト
逍遥する中で発見した植物の中に見出した個性をグラフィックとして表現したもの。 植物一つひとつに意識を向け生活する中で発見したお気に入りのパーツのみを抽出した。
- 制作過程
採集した草木を眺める中でその葉の中に見出した世界観をどう表現すれば伝わるかに葛藤した。曖昧な感情を形で表現する技術を身につけていきたいと改めて思った瞬間であった。また、パターングラフィックスの制作方法を身につけたことによって生活の中で身の回りに潜むパターンに目を向ける機会となった。
- 自己評価 ★★★★☆
逍遥で採集した植物の世界をイラストとして表現することに成功したが、パターンとパターンの境界が一目でわかってしまうためパターングラフィックスの面白さを最大限に引き出せたとは言えない。 ツールの面白さを最大限に活かす創造力の重要性を感じた。
Pattern2 【ココロオドル】
- コンセプト
逍遥を通して強く実感したのは、自然は景色として見られ、「森」「林」「山」など、ひとまとめにされがちだが、一つひとつの木や葉には個性(アイデンティティ)があり、どれをとっても同じものは存在しないということだ。 このことを表現するために女の子の白い服や肌の色は似ていて同じように見えても、髪型や髪色、表情やダンスの動きでそれぞれのアイデンティティを表現した。
- 制作過程
逍遥で詠んだ短歌全てが自然界を擬人化して捉えているものであったため、植物に見出した個性を人としてグラフィックで表現することに決定した。個性を表現するためにも複雑なイラストが要求されたため、 pattern1【葉の中】を制作する中で身につけたパターングラフィックス制作技術をさらに磨きたいと考え、面白さを最大限に引き出すためにパターンの境界がわからないようなグラフィックを制作した。
- 自己評価 ★★★★★
pattern1での反省点であるパターンの境界をわからなくするという目標を達成し、女の子一人ひとりの表情や動きの表現にもこだわり抜くことができた。 自分の体験を視覚的に表現し、人に伝えることの面白さに気がつくことができた作品となった。
集会
- packageの制作