空間デザインは形状・素材だけでなく、空気環境や光、そこにいる人の存在で大きく変わる。季節や時間により変化する太陽光をトップライトにより操作し、一辺6.75mの立方体の室内空間に入る光を、スケール1/50でスチレンボードを用いてデザインする。
コンセプト
本作品では、大きな木々の葉の間から降り注ぐ木漏れ日の光をデザインした。全体的なデザインは地下歩行空間にある休憩スペースから、トップライト部分のデザインはアラブ首長国連邦にある「ルーヴル・アブダビ」から着想を得た。トップライト部分は、幾何学的なパターンを切り抜いたケント紙を2枚重ねて層にすることで、木漏れ日を抽象化しつつも複雑さを表現した。
自己評価
木の幹をイメージした六角柱が作品に立体感を与えていて、木々の壮大な印象を与えている点は評価できる。トップライト部分については、ケント紙の重ねる向きを変更したり、重ねる枚数や柄を変更したりすることで、また違った表情を見せることができるのではないかと感じた。